純正ボーズサウンドのスピーカー交換を数多く手がけている、名古屋のカーオーディオ専門店「HOT WIRED」では、普段はBOSEのスピーカーを取り外して、マーキュリーやAudible Physicsのスピーカーを取り付けているわけですが、
BOSEのスピーカーが嫌いなわけではく、実はBOSEスピーカーの愛好家でもあるのです。
HOT WIREDのガレージのスピーカーは、80年代に一世を風靡した、BOSE 301 MK2 です。
なんと、40年近く使用しています。
ホットワイヤードのガレージのルーフに吊り下げて使用すること20年以上ノントラブルで、24時間365日鳴り続けています。
分解したスピーカーユニットに、1986とありましたので、1986年製かもしれません。
マツダ純正BOSEなんて素敵なものは存在しなかった時代に、58年式 SA22C RX-7のリアに積んで、カーオーディオで鳴らしていたこともあります。
当時流行っていた、ブレーキランプと連動してロゴが光るALPINEやカロッツェリアなどのチャカチャカなジャパニーズサウンドとは真逆の太い音と8インチウーハーの重低音のアメリカンサウンドが、超お気に入りでした。
車載用サブウーハーなんてものが存在しなかった時代なので、8インチウーハー2台のBOSEサウンドは私のカーオーディオライフの原点かもしれません。
話が逸れましたが、
そんなお気に入りの、BOSE 301 MK2の音がおかしくなったので、修理しました。
もう触ったら朽ち果てそうな40年も使ったスピーカーである。
どうやら小さい方のスピーカーが鳴っていないようである。
この2台の小さい方のスピーカーは、意図的に変な向きに設置されていて、これもBOSE博士の特許らしい。
反射やディレイを利用して、大きはガレージやレストランなどで、どこにいても均等に音が聞こえるようにするための工夫らしいのですが、アナログなタイムアライメントですよね。
昔から、BOSEさんは、ボックスを開けると、中に小さなスピーカーをたくさん搭載していたり、チャンバーで低音を増幅したり、スピーカーが変な向きに取り付けられていたり、小さなスピーカーで大きな音を出すとか、位相の制御が特殊で、独特のサウンドと革新の技術が特徴的なスピーカーなのです。
「こんな古いもの、直してまで使うか?」「そんな暇あったら働いて稼げよ」
という声が聞こえてきますが、
他に欲しいスピーカーも思いつかないし、
お客様のお車から取り外して、廃棄処分となった、トヨタスーパーライブサウンドのツイドラーがあったので、そいつを使って修理することにした。
ツイドラーは、ミッドレンジの中域からツイーターの高域域までを再生する、ミッドハイである。
抵抗値が特殊で困ったちゃんのBOSEやマークレビンソンなどのメーカー純正のプレミアムカーオーディオの純正スピーカーが逆にちょうど良い抵抗値なのだ。笑
何事もなかったかのように鳴り続ける、BOSE 301MK2改
この先の40年も、HOT WIREDのガレージライフを支えてほしい。
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