クラフトルーム、木工室の集塵システムのアップグレード/サイクロン集塵機
吸引力が落ちない唯一の掃除機/集塵機。
それはサイクロンです。(^^)
マキタの集塵機をサイクロン集塵機に改造した動画はこちら:
カーオーディオプロショップでは、パテやMDFを切ったり削ったりの作業が多く、切り屑や細かい削り粉の粉塵が大量に発生します。
HOT WIREDの木工室には、スポークフレーム社製の1.5馬力の集塵機と集塵システムが配管されています。
非力な集塵機なので、効率よく集塵する為により工夫が必要になります。
切り粉や粉塵が散乱して、床が粉だらけの木工室と埃まみれのガレージでお客様のクルマを分解するという環境は最悪ですね。
クルマも埃まみれになってしまいますし、何よりも粉塵を吸いながらそこで働く人間にとって最悪の環境です。
どんなに強力なモーターの集塵機を導入しても、布製の風船みたいなバッグが上に膨らんで、下のゴミ袋に切り粉がたまるタイプの集塵機は、布のバッグ自体がフィルターなので、細かい粉塵はフィルタリングできていない上に、すぐに布の目が詰まって排気効率が落ちて、結果的にどんどん集塵機の吸いが悪くなっていくのです。
この様な布のバッグが膨らむタイプの集塵機は、布製の袋だけがフィルターなので、フィルターの機能としてはかなり低い(荒目)ようで、室内に戻される粉塵がかなり多く、粉塵を吸い込んで重大な健康被害をもたらす事が知られています。
フィルターから排気される粉塵による木工室内の空気だけの問題を解決するだけなら、集塵機を木工室外(屋外など)に設置したり、排気を屋外に排気したりする事も可能ですが、この場合、室内の空気を吸って、室外に吐き出す巨大な換気扇になってしまうので、空調を入れているクラフトルームの場合は、エアコンが効かなくなってしまいます。
HOT WIREDの木工室はエアコンで空調が入っているので、この方法はたいへんな無駄になってしまいます。
本当は高性能な専用のフィルターを付けた上に、木工室内に空気清浄機を導入したいのですが、今回は、サイクロンを導入して様子を見る事にしました。
サイクロンは、集塵機が吸い込んだゴミと粉塵のほとんどをゴミバケツに振り分ける事が可能で、フィルターへ行く排気内の粉塵自体が大幅に少なくなるのです。
だからフィルターが詰まることがなく、排気も綺麗だし、吸引力が落ちないというわけです。
今回のアップデートの目的は、
集塵機をもっと強く吸う様にしたい。
すべての加工機械に集塵システムを設置して、切り粉をすべて吸い込む様にしたい。
その為に考えたこと、
サイクロン集塵システムを導入する事。
配管を100パイから125パイに大口径化する事。
木工機械の近くに、効率的な集塵フードを設置する事。
テーブルソーの集塵は、下からだけでなく、上からも配管して集塵できる様にして、切り粉の出ないテーブルソーを完成したい。
など。
こちらが、アメリカから取り寄せた、サイクロン集塵システム。ONEIDAというメーカーの、SUPER DUST DEPUTY。
自作前提で部品のバラ売りしかしていません。
集塵したおがくずや切り粉をためる為の金属のバケツ。
集塵機のサクションの圧力をもろに受けるので、負圧で潰れない程度の強度が必要。
バケツを輸入するなんてなんかバカバカしいのだが、、なかなか日本では見つけられないで仕方なくバケツまでアメリカから取り寄せ。60Lくらいかな?
現状のHOT WIREDの集塵システムの配管は、大元で2分割して、100パイになっている。
しかし、サイクロンの入り口は5インチで、出口は6インチ。
つまり、5インチで配管する事が前提の設計である。
5インチを4インチに口径を小さくする為のリデューサーを使って、すべて100ミリで配管するつもりだったが、調べていくうちに、そのように口径を根元で小さくして配管するのは最悪のやり方のようで、口径を1インチ小さくすると、吸い込む力が50%も損失してしまうそうである。
せっかく集塵機が大元で、6インチで吸って、サイクロンが5インチ吸っているのに、半分の力にしてしまうのは非常にもったいない。
根元で100ミリにしてしまうと、その時点で集塵する力を50%捨てる事になってしまう。
配管を延ばした先の加工機械の集塵は当然もっと弱くなるわけで、集塵システムの配管はできるだけ太い方が良くて、アメリカでは5インチか6インチが標準で、加工機械に接続するところだけ4インチにしているようである。
集塵システムのメインの配管はできるだけ太くする事。(5インチか6インチ。)
できるだけ太いまま配管して、加工機械につなぐところで口径を落とす。
配管のカーブは90度にすると抵抗が増え、風速が落ちて、つまり吸いが悪くなるので、90°に曲げてはいけません。45度曲げにすると良い。どうしても90°に曲げたいときは、45°で2回曲げて、90°にします。
できるだけ凸凹や急カーブを作らない様にして、抵抗無く、風速が落ちない様に工夫する事が重要。
抵抗なく風速を上げる配管の工夫をしないと、意外とあまり吸わない集塵システムになってしまうのです。
ピンルーターの集塵は、標準で75ミリくらいのホースが付いているのですが、125から75に落とすと極端に吸いが弱くなる。体感で1/4くらいになる感じである。
HOT WIREDの集塵システムの配管は全部125ミリで配管する事にした。
ところが、どうやら日本では、木工用集塵機の配管は太くても4インチ(100ミリ)が標準のようで、125ミリ(5インチ)配管部品を手に入れる事が地味にむずかしい。
問題だったのは、ブラストゲート。
125パイのブラストゲートを日本で入手する事ができなくて、仕方なくアメリカから取り寄せ。
5インチのアルミ製ブラストゲート。
日本はなんでもある様に見えて、やっぱりここは絶海の孤島。
意外と色々な部品が入手できない事が日本全体の産業の発展のボトルネックになっている気がする。
ついでにリデューサーや継ぎ手も手配。
こちら試しに買ってみた、木工用ボンドを延ばす為のスティック。
GLUE STICK
木工用ボンドを塗る時に、ボンドが出て来なくてボトルを振ったり、イライラする事がなくなる、木工用ボンドを入れる為の専用のボトル。
GLUEBOT
フロアスウィープを自作してみた。
ほうきで床を掃いて、この吸い口に掃いて行けば、集塵機にゴミを吸わせるわけです。
床の掃除が楽になります。(^^)
穴は4インチ(100ミリ)
できるだけ風速を落とさない様にアールを付けて。
自作の集塵フード/集塵シュラウドの数々(^^)
こちらは、テーブルソーの集塵の為のフードを作っているところ。
テーブルソーのブレードのすぐ上にぶら下げたいので、ブレードや加工材が見える様透明のアクリルで製作しました。
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