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バックプロテクターとチェストプロテクター
バイクに乗る際にヘルメットを着用するのはあたりまえですが,私は,バックプロテクターとチェストプロテクターも着用しています。
バックプロテクターとは,脊髄パッドとか脊髄プロテクターなどとも呼ばれるものです。
要するに,背骨およびその周辺に集中している重要な神経を事故の衝撃から守る為に身につけるプロテクターです。
裏側は蒸れにくいようにメッシュの生地。
肩にゴムのストラップを通して,腰の部分にはコルセットの様なベルトで胴体を締め付けるように固定して装着します。
装着すると,こんな感じ。
首の下から尾てい骨あたりまで保護されているのがわかります。
プラスチックでできた,鎧の様な甲羅を背負っている様な感じです。
下から3番目と4番目の甲羅の間は,ピボットになっており,ライディング時に腰をひねってもある程度追随するように設計されています。
ちなみに,これは、ダイネーゼの NEW BAP 2000/8
本来はストリートでもこの様なバックプロテクターを着けるべきだと思っていますが,実際には着けて走ったことは、
ないです・・・。
バイク用のプロテクターと言うのは,意外と、これ!と言うものがなく,いつも苦労して探しています。
ほとんどのプロテクターは,よく見ると,とてもちゃちな子供ダマシに近いものばかりなのです。(T_T)
ないよりはマシかな?的なものばかりですね・・・。
そもそも,ただのゴムやプラスチックでどの程度保護になるのか,何の実験データも提示されていないし,どう見ても薄すぎるもの,必要な範囲をカバーしていないもの,素材的に衝撃や摩擦に耐えられそうにないもの,
ばかりなんです・・・(>_<)
もちろん日々技術が進歩していますし,プロテクターに対する考え方自体も変化していますから,これがベスト!言えるものは無いと思いますが,製造メーカーも、もう少し真剣に考えてくれても良いのではないか?と思える商品ばかりで残念です。
そんな中で,とりあえず、厚みがあって,できるだけ広範囲をカバーしていて,動きやすさもあり,プラスチックの甲羅も強そうだし,腰のベルトもがっちり固定できるので,このDAINESEのBACK PROTECTORを使用していました。
ダイネーゼは有名なイタリアのプロテクター専門のメーカーで,モーターサイクル用のプロテクターだけでなく,ボーダークロス用のボディーアーマーやマウンテンバイク用のプロテクターもたくさんあります。
もちろんレザースーツも有名ですし,何よりデザインがカッコいいのが好きです。(^^)
ところが,残念なことに,あまりお店で売っていないのですよねー。
ダイネーゼに限らず、ALPINE STARS、SPIDI、REV’IT、など,MOTO GPなどのレースで実際に使用されている有名でカッコいいバイク用ウエアーのほとんどが日本では入手困難なのがとても残念です。
名古屋にはクシタニがありますし,長島にはBERIK/ARLENNESSのショップあるし,ダイネーゼショップもありますので,まだマシですね。
ダイネーゼショップは,前のHOT WIREDのお店のすぐ近くの,若宮大通り沿い,昔にモスバーガーがあったところです。(^^)
特に着るもの/履くものは、実際に着用しないで通販で買うと必ず後悔するで,通販はしないことにしています。
それよりも,最近は,ニセモノや不良品が堂々とインターネットで安売りされているので,怖くて買えません。
安売りネット通販では何度も痛い目にあっています(笑)ので,性能にかかわるものは絶対にネット通販では買わないことにしています。
DAINESEのバックプロテクターの前は、コミネのボディーアーマーの背中部分だけを外して,バックプロテクター部分を使用していましたが,明らかに見た目も薄かったし,数回の脱着でジョイント部分のプラスチックが外れてしまい,プラプラになってしまいました。
でもコミネは,今でもニーシンガードや肩パッドなどを使用していますし,たくさんの種類のプロテクターをラインナップしている,好きなプロテクターメーカーのひとつです。
そして,最近急速に普及しているのが,「チェストプロテクター」です。
バイクの事故による死因のナンバーワンはもちろん頭部への損傷なのだが,実は胸部への損傷による死亡事故は頭部と同じくらい多いのだ。
思い出されるのは、世界GPまで上りつめた日本人レーサー,「ノリック」が,公道上でのバイク事故で死んでしまったは,胸部の損傷が原因だったそうです。
サーキットでも,薄い皮でできたレザースーツの下はほぼハダカなので,胴体はまったく無防備な状態で300キロ近いスピードでスポーツ走行をしているわけだ。
残念ながら,チェストプロテクターは,バックプロテクターよりもさらに選択肢が少ないので,色々探して,これにしました。
TAICHIのチェストプロテクター。 8ミリの分厚い方です。
内部はアルミと樹脂のハニカム構造になっていて,衝撃を吸収する構造になっています。
胸だけでなく,脇腹の方にもプロテクターが伸びているのも良い点です。
このチェストプロテクターは,サーキット専用に使用していますので,レザースーツの下に押し込むだけ。
だから,固定用のマジックテープやホックは無いのです。
実際に着用してみると,
はっきり言って胸の中心だけしか守れない感じのサイズで,正直小さすぎると思う。
やっぱり無いよりはマシって感じ・・・。
しかし,MOTO GPを注意深く見ていると,たまにピット内の映像でチラッと見えるプロのレーサー達の着用しているチェストプロテクターは,明らかにもっと大きいのだ!
胸の面積も大きいし,上下にも長くて、胴体全体を守るようになっているように見える・・・。
そんな感じで,いつももっと良いプロテクターはないかな? と探しているのですが,なかなか良さそうなものを見つけました。
それは,こちら。
フォースフィールド レースライト・チェスト・プロテクター
http://www.respro-jp.com/forcefield_index.html
◎本来バックプロテクターのみに摘要される、より高いレベルのCE規格「EN1621-2Level 1」テストをクリア。他ではない高い保護性能を実証。
と,明記されている。
めずらしく,ちゃんと実験をして,強度を実証して,データーを公表しているメーカーである。
明らかに面積が大きく,保護している範囲が大きい。
ところが、またまた残念なことに,このメーカーの商品,どこにも売っていないのだ・・・。(T_T)
購入方法はネット通販のみ・・・。(T_T)
しかも,返品/返金はしません,的な感じ・・・。
本当はちゃんと着用して,確認してから買いたいんだけどね・・・。
で,実際にレザースーツの下に着用してみるとこんな感じ。
固いプラスチックではなく,やわらかい素材です。
表現がむずかしいですが,ゆっくり変形する、硬い低反発みたいな。 暖かくなるとやわらかく,寒いと少し固くなります。
胴体に固定する為のストラップも付属してきますが,私はサーキットでしか使用しないので,レザースーツの下に差し込むだけ。
レザースーツはタイトフィットなので,固定しなくてもずれることはありません。
むしろ,レザースーツがきつい人は分厚くて入れられないかも?
首の下から,胸全体,お腹の上のみぞおちくらいまでと脇腹までカバーできて,気分的な安心感はかなり向上しました!
正にボディーアーマーと言う感じ。
そしてもうひとつ,同ブランドから販売されているバックプロテクターも入手!
バックプロテクター・Pro Sub4
◎バックプロテクターに適用されるCE規格「EN1621-2 」でも更に高いレベルの「Level 2」テストをクリア。
◎身体側に伝えられる力は、基準の9kNを遥かに下回り、世界初の、衝撃伝導力3.38kN。
と,こちらもCE規格および実験データが明記されています。
まだダイネーゼのバックプロテクターを買ったばかりなのですが,そんなことは関係ない。
実際に着用してみると,こんな感じ。
背骨を保護する,と言うよりも,背中全体を保護する感じです。
厚みもかなり分厚いので,スゴく守られている感じがします。
安心感満点!
ただし,このバックプロテクターとチェストプロテクターを装着すると,かなり分厚いので,レザースーツがきつくなることは間違いないです。
パツパツで,ひとりではレザースーツの脱着ができないくらいになってしまいました。
皮は伸びるので,そのうちな馴染むでしょうが,ぼくも最初は苦しく感じました。
でも今はもう慣れました。(^^)
夏ははっきり言って暑いですが,この安心感には替えられません!
今回は,サーキット用のバックプロテクターとチェストプロテクターをご紹介しましたが,またの機会にストリート用のバックプロテクターやチェストプロテクターなどの装備のご紹介もできればと思います。
皆さんも安全運転を!
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