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BMW S1000RR 電子制御のモード SLICK MODE と USER MODE ローンチコントロールを使ってみた
2016年式 BMW S1000RR のモード切替
S1000RRは、2016年時点では世界最高レベルの電子制御満載のハイテクスーパーバイクである。
2009年の初期型から電子制御はありましたが、2013年のHP4と言う特別モデルに搭載されて世界を驚かせた各種電子制御が、2015年のフルモデルチェンジの時にさらに大きく進化して、全車に標準装備され、今までの常識とはかなり別物のバイクになりました。
これらの電子制御は、ディーラーやショップも詳しくわかっていないようで、ネット上でも情報が少ないので、困っている。
BMWの電子制御が具体的になにをやっているのか?
おおよその事はカタログに書いてあるが、もっと細かくて具体的に、
エンジンの制御は、どのように判断して、どこを変えているのか?
サスペンションは、どこが固くなるのか? いつ固くするのか?
モードを変えると、具体的にどこがどのように変るのか?
きりがないですが、
残念な事に、ディーラーさんは正直良く知らないみたいです。(^_^;)
BMW のホームページにも、不思議な事に、どこを探しても「問い合わせ先」とか、「カスタマーサービス」という項目自体がないのですよ。
調べてみたところ、どうやら BMW MOTORRAD JAPAN には、商品の詳しい機能や使い方を知っている人が存在しないので、カスタマーサービス自体が存在しないようです。(泣)
(ローンなど、商品を買う時のカスタマーサービスは充実しています。)
自分の備忘録をかねて、試してみてわかってきた事を書き留めて行きます。
あくまでも、私レベルのライダーが、現時点でわかった事や感じた事の個人的感想である事を念押ししておきます。
スパ西浦を走ってみた感触では、SLICK MODE では曲がらない。バイクがいう事をきかない。
これはおそらく、ヘアピンばかりのミニサーキットでは、バイクの想定している速度域で走れない事、(3速までしか使えない)が原因と思います。
エンジンのレスポンスが鋭すぎて、ヘアピンのような超低速から、ガバッとアクセルを開けるシチュエーションには向いていません。トラクションコントロールがあるとは言え、乗りにくいです。
RACE MODEの方がはるかに走りやすかったです。
もちろん、ミニサーキットでも、SLICK MODE の感触を乗りこなせる走りができる人はそれで良いでしょう。
でも、これこそが電子制御の良いところだと思います。
乗る人や場所に合わせて、サスだけじゃなく、エンジンの出力特性やブレーキやトラコンなど、いろいろ調整できるわけです。
しかも、基本的におおよそ自動でやってくれるのだ!
しかも、カーオーディオみたいに調整値をメモリーまでできるんです!
と、いうわけで、私は、
USER MODE を使っています。
これは、一眼レフのマニュアルモードみたいな感じで、自分の好きな設定を記憶させておく事ができます。
たとえは、
「SLICK MODE で、いいんだけど、ABSだけRACE MODE にしておきたい」
とか、
逆に、「エンジンだけは SLICK MODE でいいんだけど、サスペンションは RACE MODE の方がいい」
とか、を選択できるし、メモリーできるのです。
私の場合は、基本的にまだSLICK MODEは怖いので、USER MODE をわざわざ全部 RACE MODE と同じ設定にしました。
理由は、レースでローンチコントロールを使う為には、USER MODE か SLICK MODEしか使えないからです。
加えて、DTC トラクションコントロールも、ボタン一発で上下できる様になります。
画像で、2 と出ているところが、トラコンの介入度合いの設定です。
怖いので+2にしています。
これでも立ち上がりでは滑りますし、すべったときはわかりますし、トラコンがやってくれている事はストレートの加速でさえわかります。
慣れてきて、もっと積極的にリアをスライドさせたいなら、マイナスの数値にすればよいし、タイヤが垂れてきてスライドが激しくなってきたらプラスに増やす、なんて事もグリップのスイッチでできるわけです。(これは走行中でもリアルタイムに設定可能)
10月1日のスパ西浦のレースで初めてローンチコントロール というヤツを使ってみました。
その時の動画はこちら。
LAUNCH CONTROL
日本語にすると、発射制御装置?
S1000RRのローンチコントロールの使い方:
スタート時に、リアタイヤの駆動をできるかぎりロスする事なく、またウイリーもギリギリで抑えながら、できるだけ早くスタートを決める為の機能です。
このような電子制御は、4輪では当たり前で、これがないと,はっきり言って遅いです。そして怖いです。2輪の場合、無理するとひっくり返っちゃいますから。
使い方は簡単。
エンジン始動後、セルのスタートボタンを長押しで、ローンチコントロールがONになります。
メーターにLAUCH の表示が出て、レブリミットのLEDが光りっぱなしになります。
連続3回しか使えません。
アクセル全開で9000回転で止まります。
1速からのスタートでは当然クラッチ操作が必要です。
うまくクラッチミートして発進して、アクセルは全開のままで、(これが慣れるまでは非常に怖い)クラッチも切らずにギアを蹴り込んでシフトアップして行きます。
フロントタイヤの浮き上がりもギリギリ、リアタイヤもスライドもギリギリで制御してくれるので、バイクを信じてアクセルは開けっ放しにするしかないです。(^_^;)
(コレが怖くてできないんですが)
ピットレーンリミッターは、4000RPMで、約41-44キロくらいのようです。
スピードではなく、回転数のリミッターなので、希望の速度になる回転数を試してみる必要があります。
(80キロは何回転に設定したら良いか知っている人教えてください。)
動画のレースの時のモード設定は以下の通りです。
USER MODE
ENGINE-RACE
DDC-RACE
DTC +2
ABS-RACE
FRONT DAMP+3, REAR DAMP+2,REAR COMP+2
PRE ROAD:FRONT 4+1/2, REAR 0
TIRES:BRIDGESTONE R10
後日、同じくスパ西浦を走行して、
フロントがぼよんぼよんするので、フロントのDDTを+4にしてみました。
あんまり変らないので、+5にしてみました。
すると、かなりしっかりしました。
でも,フロントが突っ張っちゃって、コーナーでタイヤを押し出してすべりそうで怖い感じになっちゃいました。
フロントが固すぎる感じです。
今度はフロントを+4 に戻して、プリロードを1回転+にして見ます。
フロントサスのプリロードで思い出した、と言うか、これも良くわからないし、海外のフォーラムでも色々な意見がありますが、
プリロードをかけると感触は変ります。大きく変わります。積極的に使った方が良いです。
良くいわれる間違った考え方1:
BMWはドイツ人の標準体型と体重で設計しているので、日本人はサスの設定は全抜きでも固いくらいである。
(なるほど、それはそうかも知れんね(笑)日本人で身長190、体重100キロって人はあんまりおらんね)
プリロードは、85キロくらいをミニマムとして設計しているので、体重が85キロ以下の人は、プリロード全抜きでも固いくらいである。
これは、試した結果、やはり大間違えの都市伝説でした。
1G とか SAG とかの理屈は良くわかりませんが、プリロードをかけた方がフロントサスのレスポンスが良いです。
ブレーキのレスポンスも良くなります。
カチカチもダメですが、ゆるゆるもダメです。
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