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新型 BMW S1000RR サスペンションセッティングについて(備忘録)

2016年式 BMW S1000RR のサスペンションセッティングについて(備忘録)

https://youtu.be/y1dGWxTDYdA 

 

DDC(ダイナミックダンピングコントロール)

走行状態や路面状況をバイクが自動で判断して、リアルタイムで自動でダンパーの固さを最適に変化させる。

電子制御のサスペンションという事で、「全部自動で最適化してくれる魔法のサスペンションではないか?」と、期待していましたが、実際には違いました。(T_T)

各種センサーからの情報を元に、バイクのコンピューターが演算して、サスペンションのダンパーの固さを、路面や状況に合わせて、固くしたりやわらかくしたりを自動でやる

そうですが、

この意味をよく考えると、「走行中のダンパーの堅さの自動制御」以外の事は手動なので、ほとんど普通に自分でセッティングする必要があります。

現に、ダンパーは、フロントのDAMPとCOMP、が+-7段階

リアは、DAMPとCOMP が+-7段階

に調節できます。

つまり、結局自分でやってくれという事なのですが、ハンドルのスイッチで画面表示を見ながら工具なしでダンパーの減衰力調整ができるので、この意味での「電子制御」は確かに便利です。

でも,ショーワのハイエンドなサスペンションを搭載したZX10Rなど、他のバイクでは、ダンパーの動きの速い時と遅い時?の動きを別々にそれぞれ調整できるものもめずらしくない現代では、S1000RRは、それもないし、フロントはダンパー縮み側(COMP)だけが調整可能で、肝心の伸び側/リバンウンド(REB)を調整する事ができない。
(オプションのストロークセンサーをつけるとできる様になる。)

プリロードは、フロント17ミリ、リア13ミリの工具でアナログに調整する必要がある。

なので、ほとんど普通のサスペンションと変らない気がしますが・・・。(>_<)

 

しかし、サーキット走行では非常に便利でした。(^^)

変化ももちろんすごく良くわかります。

+/ー 7段階のダンパーの固さ調節は、サーキットでは良くわかります。工具なしでダンパーが調節できるのは非常に便利です。
さらに、SET DR というモードを設定すると、メニューのトップにDTCの設定が表示される様になり、画面にも常時表示させる事ができ、つまり走りながらでもダンパーの固さ調整ができる様になるのですが、サーキットで走りながらスイッチ操作はあぶなくて無理です。(^_^;)
でも,ピットインして、スイッチですぐに設定変えて、すぐ再スタートできるのはとても便利です。

今まではめんどくさくて、走行中にいちいちサスの設定を変えて試してみる事はやりにくかったのですが、S1000RRならずいぶん楽にできますし、画面で数字で見えますから、元に戻すのもアナログより正確です。

 

プリロードについて:

サスペンションのプリロードは、色々な解釈があるのですが、自分がS1000RRで試した感想だと、

プリロードは、積極的に使った方が良いです。

プリロードは、「車高を変えて、バイクの姿勢を整える為に使うもの」の様な気がします。

SAGとか1Gとか、良くわかりません。

体重に合わせてセットするとかもなんか違う気がします。

(二人乗りや荷物満載の時とかの話は別)

 

 

S1000RRのプリロードは、ネジを回すと、スプリングの土台が上がったり下がったりして、車高が変るので、バイクの挙動は大きく変化しました。

 

私が購入したS1000RRは、納車整備で出荷時設定をやり忘れた?のか、新車納車時に、プリロードもステアリングダンパーも全抜き状態で納車されていたので、ずいぶんと怖い思いをして、悩まされました。(^_^;)
これから買う人は注意したほうが良いかも。

 

今は、フロントを3本目くらいでフルブレーキ時の挙動を安定させた後、リアのプリロードをかけていく事で、フロント加重が増えるのか、キャスターが立ってくるのか、科学的な理由はわかりませんが、フロントが良く曲がる様になってくるのを体感しています。

現状は、フロントが曲がらない、素直にバンクしない感じなので、もう少しリアのプリロードをかけていきながら、ちょうど良いところを探したいです。

 

ステアリングダンパーは、+7回転が本来は出荷時設定だったようで、そのように調整したら、鈴鹿のストレートでグラグラで吹っ飛びそうなハンドリングがスゴく安定しました。 

 

 

 

 

 

 

半年ほどサーキットをメインにS1000RRを使用してみた感想としては、

モード設定に連動してのサスペンションの変化に関しては、「ものすごく変ります。」
DDCの走行中に自動で変化するダンパーという意味では、正直良くわかりません。(^_^;)

 

 

 

だだし!、一般道路での走行では、「DDCはまったく体感できません。」

RAIN MODE以外は、モードのよる走りの違いもよくわからないです。

走行中にリアルタイムでダンパーの硬さを調整できるのが、S1000RRの良いところですが、
ダンパーの固さの調整に関しては、最大に固くしても、最大にやわらかくしても、
どのモードで試してみても、「まったく変化がわかりません。」

私が鈍感すぎるのか? DDCが壊れているのか?(汗)

 

高速道路で真っすぐ走っているレベルでは、どんな速度域でも、一人乗りでも二人乗りでも、まったく変化が体感できません。

硬くも、やわらかくもなりません。(元々硬いので乗り心地悪いそのままです)

つまり、

「公道の走行では、S1000RRのDDCサスペンションはまったく変化が体感できません。」

結論:BMW S1000RR のサスペンションのDDCは、一般公道での走行においてはほぼ何のメリットもないです。

ツーリングで、ほぼ真っすぐ走っているだけでは、なにをどう設定して、どんなにスピードを出しても、ほとんど何も体感できませんでした。

 

ストリートでの走行でも、S1000RRの電子制御サスペンションになにか期待されているとしたら、たぶんがっかりすると思います。

死ぬほどガンパって走っても、DTCやローンチコントロール、ピットレーンリミッターなど、その他の電子制御も、ほぼ何のメリットもありませんでした・・・

 

 

 

 

 

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