電装系アイテム編
パワーケーブル
バッテリー電源にかかわる配線。
システムが大がかりになるほど、ある程度太くて抵抗の少ないケーブルが必要とされる。
線には不純物の少ないOFC(無酸素銅)線などが用いられ、耐久性を高める工夫も施されている場合が多い。
RCAケーブル
ヘッドユニットのプリ出力をパワーアンプに伝送する際に使われるケーブル(RCAピンケーブルとも呼ばれる)。
ケーブルは芯線のまわりをシールド線で覆う構造となっている。微弱な電流を伝送するデリケートなケーブルなので、クオリティが音の差になって表れやすい。
光ケーブル
信号を光で伝えるために用いられるファイバー製のケーブル。
銅などのケーブルに比べノイズの影響を受けにくく、伝送上のロスが非常に少ないのがメリット。
カロッツェリアxなどはユニット間を光伝送する独自のシステムを備えている。
スピーカーケーブル
ヘッドユニット内臓アンプや外部のパワーアンプで増幅されたスピーカー出力を、スピーカーユニットにまで伝送するためのケーブル。
+と-のペアの平行線が用いられることが多い。
素材にはOFC(無酸素銅)線をはじめ、さまざまなクオリティのケーブルが用意され、音色の変化を楽しめる。
リモートケーブル
ヘッドユニットのリモート端子とアンプなどのシステムの各ユニットのリモート入力を接続する配線。
ヘッドユニットがオンされるのをきっかけに、各ユニットに電源が入るようにする。
大きな電流は流れないため、細いリード線などを使っても大丈夫。リレーを挟んでノイズをカットする手法もある。
アースケーブル
ケーブルの素材としてはプラス側に使うパワーケーブルと同じだが、被覆は黒など(赤以外の色)を使っている場合が多い。
ヘッドやアンプのマイナス側のケーブルや、バッテリーのマイナス側のケーブルを指す。
パワーケーブル同様、電圧ドロップの少ない高品質なOFC線などを用いることが多い。
リング/Y型端子
電源配線の端子に用いられることが多いのがリング端子。
万一固定のネジが多少緩んでも外れにくくショートの危険が少ない。
一方、Y型端子は先が割れているので、ネジを緩めるだけで差し込めるので取り扱いが簡単。スピーカーケーブルのアンプ接続などに使われることが多い。
ディストリビューションブロック
電源系(パワーケーブルやアースケーブル)のケーブルを分岐するときに使うターミナルブロックのこと。
バッテリーからは太い2ゲージで引き回し、アンプの近くで4ゲージに変換して分配するなど、用途に合わせてケーブルの入力数やゲージの組合せが選べる。
リレー
電気信号によって電流のオン/オフを切り替えることができるパーツ。
内部には電磁石があり、ここに電気が流されると通電し、逆に電気をオフすると電磁石が開放されて電流もオフになる仕組み。
オーディオではリモートやACCなどの電気信号を機械的に入り/切りするときなどに使われることが多い。
ヒューズ
定格以上の電流が流れると内部のパーツが溶けて電流を遮断する安全装置。
機器の電源の入力部分に取り付けられることが多い。これによって異常な電流が流れたときに機器を守ることができる。
管ヒューズや平型ヒューズ、板ヒューズなど、定格によって様々なタイプのヒューズが用意されている。
グロメット
ケーブルとボディなどが接触する部分に設けられたゴムや樹脂製の保護パーツ(エンジンルームからのケーブル引き込みなどで見られる)。
ドーナツ状になっていて中央をケーブルが通っているケースが多い。貫通部分にケーブルが接触して被覆が破れるのを防いだり防水などの役目を持っている。
タイラップ
樹脂製の結束バンドのこと。バンドには片側にギザギザ、片側にロックの穴が開いている構造。
特徴はいったんロック側に差し込んで結束すると締まる側にだけ動き、緩まないこと。そのため、結束を解除するには切断することになる。
ベルトは長さや幅などさまざまな種類が用意されている。
カプラー
ヘッドユニット裏などにたくさん接続さている複数の配線をまとめた端子。
ここには電源やスピーカー出力、イルミなどさまざまな種類の配線が同居している。
クルマにおいては、ヘッドユニット裏だけにとどまらず、パワーウィンドのスイッチ裏とか、伝送パーツ系の配線に多く使われている。
サブバッテリー
オーディオ用に専用のバッテリー。
複数のアンプをシステムに組み込んだ大規模なシステムの場合、メインバッテリーでは容量不足になり、電源確保のためにサブバッテリーが設置される。メインバッテリーのように他の電装機器に電力を奪われたりせず、オーディオ機器に電力供給する。
キャパシター
電気を一時的にためておけるパーツ。単位はF(ファラッド)が使われる。
アンプの電源端子の近くやヘッドユニットの電源入力部分に接続するケースに使用される。バッテリーからの電源では不足する瞬間的な電力を補う役目を持っている。
ギボシ
配線の末端に付ける接続端子の一種。
円筒状のオス/メス1対の端子で配線を接続する。メス側にはショートを避けるためのスリーブをセットする。
配線の太さに合わせてサイズがあるため、用途に合わせてチョイスする。
配線コネクター
配線を分岐させるときに用いるもっとも手軽なパーツ。「配線タップ」などさまざまな呼び名がある。
中にU型の金具があり、分岐させたい線にか見込ませるようにセットして、配線の被覆を貫通して通電させる仕組み。分配線も同じようにセットすることで配線を分配することができる。
(※ホットワイヤードでは全ての結線はハンダ付けのため、配線コネクターは使用していない。 )
ネオン管
管の中にネオンガスを封入したパーツ。電気を通すと放電によってネオンガスが発光する仕組み。
ただしカー用としては蛍光管に着色しただけのパーツも広い意味でネオン管と呼ぶ場合が多い。
オーディオのドレスアップ、クルマのイルミで欠かせないアイテム。
EL
大型のテレビのディスプレイなどにも持ちられるELは、薄いシート状のパーツを発光させることができるアイテム。
シートの中に発光層が入っているので、設置場所も自在。ヘッドユニットのディスプレイや携帯電話のディスプレイなどの小型の表示機器でも使用される。
LED
発光ダイオードと呼ばれる発光する半導体素子。
特徴は消費電力が低く光が直行する性格を持つなど、電球では出せない独特な光を演出できる。
安定して発光させるためには、電源を接続するだけではなく、回路を組むと有利。