加工系アイテム編
アルカンターラ
東レが開発したスエード調の人口皮革。
すでにカーメーカーの内装にも数多く採用されている高級素材で、耐久性や難燃性が高くクルマ用の素材としては最適。
表面が細かく起毛しているスエードチックな肌触りが特徴。カスタムのフィニッシュとしても人気。
レザー
カーオーディオではウーハーボックスやオーディオパネル、ドアなどの加工箇所の仕上げ生地として使われることが多い。
一般的に用いられるのは、各種のビニールレザーで車両用の難燃素材を用いる。
熱を加えると伸びるので、曲面も美しくフィットさせられるなど加工しやすい素材。
樺桜合板
スピーカーバッフルに使われる硬質な合板。
樺桜と呼ばれる硬質な木材を使っているのが特徴。ムクの素材ではなく合板にすることで反りなどを防ぐ意味もある。
硬質な素材ゆえ、スピーカーの振動を制御するには絶好の木材といえ、多くのプロショップが使用する定番の材料。
MDF
MDF(中密度圧縮繊維板)は木材をいったん細かく砕いた上で接着剤を使って固めた素材。そのため均一な特性を持っていることが特徴。反りなども少なく、平面を出しやすいなど様々な特徴を持っている。
ただし水には弱いので、バッフルなどへの使用は防水処理が必要。
アクリル
透明性が高いことからインストール素材としてもてはやされているアクリル。
さまざまな厚みやサイズの素材が揃っているため用途に自由度がある。
また加工も比較的簡単なため、オーディオボードからユニット類の保護パネルなどさまざまな用途に使われることが多い。
発砲ウレタン
主剤であるウレタン樹脂に硬化剤を加えることでスポンジのように発砲し、狙った造形を作り出せる素材。
型を作って流し込むなどして、ボディワークやオーディオの大がかりな造形を行う場合に用いられる。
いったん発砲したら、好みの形状に削るのも容易なので成形も簡単。
FRP
ファイバー・レインフォースド・プラスチックの略称で、繊維で強化されたプラスチックの意。ガラス繊維やカーボン繊維を樹脂で固めたもののことを指す。
素材の性格上、自由に形を作れるのでオーディオのインストールではたびたび使われる。
コンパネ
コンクリートパネルと呼ばれる耐水ラワンベニヤ。
もともとはコンクリートを流す型枠用の材料として使用されていたもの(一般的には12mm厚)。
安価であることや、手に入りやすく扱いやすいことから、ハンドメイドでもたびたび使われる素材となっている。
グレイジングパテ
溶剤が揮発することで硬化するパテ。硬化速度も速く、スピーディに処理しないといけないので扱いはやや難しい。
ただし硬化後は削りやすく処理は容易。表面をピカピカに仕上げたい場合など、表面の巣穴を埋めるフィニッシュとして使うことが多い。
板金パテ
大きなヘコミなどを埋めるために使う厚塗り用のパテ。削りやすく硬化後の処理も容易なので作業性が高いのも特徴。
下地用のパテとして使うことが多く、大まかな造形はこの板金パテで作って、仕上げにポリパテを使うというコンビネーションが一般的。
ファイバーパテ
中にガラス繊維を含んでいるパテ。そのため高い強度を持っているので、厚塗りしたり強度が必要な場所へ使うことが可能。主剤に硬化剤をまぜて使う。
完全に硬化してしまうと硬くて削るのもやっかいとなる。
ポリパテ
最終的な仕上げで表面を滑らかにするときに使うパテ。きめの細かさが特徴。
板金パテなどを使って下地を作った上から使う。粒子が細かく素穴ができにくいのでツルツルのパテ仕上げが可能。
ただしパテヤセがあるので厚塗り厳禁、あくまでも仕上げ用。
サフェーサー
塗装する下地の上に塗ることで、凹凸を吸収して塗装のノリをよくすることができる中塗り剤。
塗料の密着性を良くする働きも持っている。
また塗装前に下地の凹凸を見つけやすくする効果も持っている。
ABS樹脂
ABSとはアクリロニトリル・ブタジエン・スレチンの頭文字を取ったもの。
家庭の電化製品など身の回りのもの一般を始め、クルマの純正パーツなどに用いられることも多い樹脂。
硬度と耐衝撃性などに優れていることから、割れなどの心配が少ないのが特徴のポピュラーな樹脂。